オモシロイ度が一目でわかるアナログタイプの計測器。
スケール板の目盛り表記に決まりがないためさまざまな種類が存在するが、最大値の次が「アタマおかしい」領域であることだけは全てに共通している。
どんな小さな出来事でも、ことが起こったその瞬間に針が振れる。
メーターの設置されている個体が好みをはっきりと意識している出来事の場合は、針が最大値に振り切りっぱなしになるため非常にわかりやすい。反面、個体にとって初めて出会う出来事の場合は、針の振れは極端に微細なため判定しにくい。
またこの針は、周囲のメーターが感知したオモシロ度の影響を受けやすいという難点もある。そのため、針の示す値がその個体の計測値そのものであるかどうかの判別がしにくい。遠方の出来事でさえ敏感に感知してしまい、誤った計測値を示すケースもある。
さらに、メーターの設置されている個体のオモシロ度を計測していても、実際の数値とは異なるという、計測器としてはかなり致命的な欠点もある。
非常に扱いにくいメーターであるにもかかわらず愛用者が多いため、デジタル化や多機能化、周囲の干渉を受けない対処などの仕様変更の計画はない。
正確な計測値を読み取るには、メーターの設置されている個体が好む系統を熟知し、微細な針の動きを見逃さない集中力など、豊富な経験と研ぎ澄まされた感性を要する。