突然よそんちを訪問しといて「投げこみますよ!」と言い放つのはいかがなものか。
プレスリリース
情報発信のひとつにプレスリリースという手法を使っている。
プレスリリースとは、メディアに対する情報の提供や告知のこと。
営業というものをほとんどしたことがなかった私にとっては実に画期的な手法である。
記者クラブ
大分市の市役所には大分市市政記者クラブというところがあって、主要なメディア13社が加盟している。
記者クラブがあるのは市役所の広聴広報課というところ。
ここへプレスリリースを持って行けば、大分の主要メディア13社に対するプレスリリースがいっぺんに済むのだ。
ラクじゃありませんか。
こういうのも、やってみて続けてみたからわかってきたこと。
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そうして今日も、市政記者クラブにプレスリリースを持って行く。
大分市の場合
プレスリリースの様式は、広聴広報課の窓口で一括で受付けてもらえる。
受け取る人は広報広聴課の担当職員さんのようだ。
持ちこまれた様式はいったん担当職員さんのチェックを受ける。
ざっと目を通して、各メディアに配布していいかどうかを確認するみたい。
営利・宗教・政治にかかわるやつとか、個人や団体を誹謗・中傷するようなやつはダメなんだよね。
ちなみに大分市の記者クラブに加盟している報道機関は次の13社。
朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞社、大分合同新聞社、西日本新聞社、NHK大分放送局、OBS大分放送、TOSテレビ大分、OAB大分朝日放送、時事通信社、共同通信社、日本経済新聞社、日刊工業新聞社
通称
ところで。
窓口での一発目は、なんと言うべきなのか。
「プレスリリースに来ました」って、なんかヘンじゃね?
こういうときって、なんて言うんだろ。
初回のプレスリリース内容はセミナーだったので「今度こういうセミナーを開催しますので、そのお知らせを持ってきました」って言ってみた。
そしたら、担当職員さんが「あぁ、投げこみですね」と言うではないか。
投げこみ?
投げこみとは
①投げ込むこと。投げ入れること。
②本や新聞にさしはさむ別刷りの印刷物。「三省堂 大辞林」より
こっちからよろしくお願いするときに「投げこみ」と言うのはいかがなものか。受ける方が使うならいいけど。
「投げこみ」には、やりっぱなしで乱暴な感じがある。
「ちわー。投げこみにきましたー」なんて、磯野家に慣れ親しんだ三河屋のサブちゃんでも言わないだろう。
投げこみのルーツ
なぜ「投げこみ」と言うのか?
どうやらホントに投げこむことからそう言われているようだ。
「記者クラブの入り口に設けられた箱にプレスリリースを投函するから」らしい。
しかし、大分市役所の記者クラブに投げこみ箱は見当たらない。
一方、お隣の別府市記者クラブにはそれっぽいものがある。
受付っぽいとこに通い箱みたいなのが、確かにあるある。
あの箱はひょっとして、「投げこみ」箱なんだろうか。
「投げこみ」と呼ばれる理由は分かった。
しかし、こっちからよろしくお願いするときに「投げこみ」と言うのに違和感があるのには変わりがない。
記者クラブにプレスリリースを持っていく人はなんて言ってんだろ。
当たり障りのない言い方
初めのころは、なにをどうアピールしたらいいのかまるで分らなかったけど、何度もやっているうちに加減がわかってきた。
今は、ブログやSNSで自分のことを言いふらしている感覚でずいぶん気軽にプレスリリースをやっている。
おかげさまで、これまでに何件か取材を受けてメディアで取り扱ってもらった。
「こないだのあれ、見たよ」とか「出てたね!」とか声をかけてもらうこともあって、嬉しい。
興味を持ってもらえるって、ありがたいなぁ。
取材をきっかけにして、メディア関係者の方に個人的にお知らせする方法を手に入れたのでプレスリリースがさらにやりやすくなった。
やってみる→続ける→慣れる、の賜物である。
とりあえず今日も、窓口で「お知らせを持ってきました」と言っている。