言うことなし!のカンペキな自主消防訓練を見とくだけの簡単なお仕事

 商業施設の消防訓練

今日の火元。

不特定多数の人が出入りする建物では、かなり頻繁に消防訓練を行う。
行わねばならぬ、ということになっている。
いろんなテナントの入っている商業施設もそのひとつ。

商業施設には管理会社が常駐していて、そこらへんのめんどうをすべて見てくれる。
管理会社は管理が仕事。
防火管理も管理会社の仕事だ。
年に2回の消防訓練は、建物の防火管理者である管理会社がやる。

今日の現場は新築オープンして間もない商業施設。
消防訓練は2回目である。

 消防訓練の応援

消防設備の保守管理をやっていると、消防訓練の応援を依頼されることがある。

応援と言っても、火災報知設備やら非常放送やら防火シャッターやら、それ関係の機器を訓練モードに設定するくらいのもの。
あとは消防点検と同じ要領で、火災感知器を発報させるだけ。
裏方みたいなもんである。

ちょこっとした作業だけなのに、それでも応援を依頼される。
そこには理由があったのだ!
それを今回初めて知った。

 完璧な準備

今日の現場も裏方の依頼。
機器の設定と感知器の発報以外は、ぜーんぶ管理会社の担当者氏がやる。

この担当者氏の段取りが、もうすごいのなんのって。

集合時間に現地に行ったら、すでに準備万端整っている。
火災報知設備の送受話器(そういうのがあるのだよ。火元と受信機で会話するためのやつ)も出してあるし、本部となる場所には拡声器や係名の入った腕章が用意されているし、訓練シナリオはすでに配布されているし。
時間になって参加者が集まってきたら、「大きな声で『訓練火災です!訓練火災です!』と言ってください」って自らハラの底から声を出す。
もはや熱血と言っていい。

本部席。

設備屋が呼ばれる理由

とはいえ参加者のテナントさんがたとは若干の温度差があるようで、実際の訓練では思うような動きができず、課題もたくさんある様子。
それでも担当者氏は「何度も繰り返せばできるようになりますから」と、かなり前向き。
同じ消防訓練をやっている身としては、学ぶことばかりである。

こんなにカンペキな消防訓練に一体なんの応援がいるというのだろうか。

すこぶる疑問ではあったが、担当者氏には別の考えがあるということを知った。
それは、第三者の目で見てもらいたいということ。
自分たちだけでやってたのでは、抜けているところやよりよい方法が見えないかもしれないから。

まさに熱血。

やっぱり抜けがあった!

「しまった!設備屋さんに講話してもらうのを忘れた!」
訓練が終わって、担当者氏が叫ぶ。

いやもう、あんなにカンペキにやったんだから、いまさら設備屋の講話なんていらないスよ。

圧倒される会社

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