送水口の楽しみ方
楽しみかたなんかに正解があるわけでもなし、そんなものは人それぞれ。
他人の領域に踏み込まない限り、どう楽しんだっていい。
だけど基本的な知識を持っていると、楽しみ方はより広がる。
というわけで、基本の種類をご紹介する。
ちなみに送水口とは、消火の水を建物内に送るための配管・連結送水管の入口のことである。
送水口の種類①-1 埋込型

壁に埋めこみのタイプ。
ハッキリ言って、これからの送水口はこのタイプを普及させるべきである。
なにしろ場所を取らない。
見た目にもスッキリしている。
シンプルでオモシロみがないのは否めないが、スペース的に合理的なのはまちがいない。

蓋がないばっかりに、ゴミを入れられちゃうパターン。
送水口の種類①-2 埋込Y型

初期のタイプ。「SIAMESE CONNECTION」とは送水口の別称。
どう楽しもうが個人の自由、私の自由。
だから言うけど、このY型は好みではない。
私の求める埋込型のよさがまるでない。

配管が見えていると虫っぽい。
ただし、配管がむき出しのものに限っては愛でがいがあるので好きである。
送水口の種類② 自立型
一番好きなのは自立型の双口。

擬人化しやすい自立型。
双口タイプは、水を送るための2つの口が目に見えてしょうがない。
生物に見えてしょうがない。
「可愛げ」なんてものを感じてしまう。
だから自立型の双口が一番好きだ。

なんの事情か、自立型なのに半分ほど埋め込まれる。
同じ双口でも、目がタテに並んでいるものにはそこまでの愛情を感じない。
しょうがないよね。
目がタテに並んでるんだから。

不本意ながら、のぼりを立てるスタンドとして働かされる。
本来の用途とは違うことに使われている、兼業の送水口もまた楽しい。
非常時に備えて24時間待機している送水口なのだが、平常時はヒマそうに見えるのか、しばしば別の仕事を押しつけられる。
まぁ、非常時の対応ができる範囲であれば兼業も悪くはない。

疲れたら横になるスペースのある、いい職場にありついているパターン。
自立型の送水口は、集合住宅の管理人にうってつけだ。
AIとかを搭載した、しゃべる送水口がマンションの玄関先に立っていて「おかえりー」なんて見守ってくれたら安心じゃないか。
そんな未来図を夢見ている。

この中に2体あるはずなのだが。
たまには「そこまでいくとNGだろ」というやつにも出会う。
しかし、ここの管理責任者に点検を依頼されているわけでもない、ただの通りすがりであるからいらぬ指摘はしない。
ジレンマはあるけど。
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