感電、ないんだって。
どゆこと!?
AED(自動体外式除細動器)は、雑に言うと、ビックリさせてしゃっくりを止めるマシーンだ。
ここで言うしゃっくりというのは、心臓の痙攣のこと。
電気のショックを与えて痙攣を止めるのがAEDの働き。
そう考えると、けっこうな荒技だね。
心臓のしゃっくりを止めるほどの電気ショック。
うっかり巻きこまれたらどうなることやら。
それが怖くて使いきれないという本末転倒になりかねない。
離れてくださいっ
AEDを使ったことがある人は知っているかと思うが、電気が流れる直前には「離れてくださいっ」という緊迫した口調の警告音声が流れる。

離れてくださいっ!
講習でAEDを使うときは人の命はかかっていない。
だが、あの緊迫した警告音声にはちょっとビビらされる。
おろおろとダミー人形に寄り添っているときに「離れてくださいっ」と一喝されるわけ。
「ちゃんとマジメにやらんといかん」と思わされる声である。
これだけ緊迫した警告を発するのだから、一歩間違うと人命救助とか言ってられないくらいのオオゴトになるに違いない。
だって、医療ドラマなんかでは電気ショックのときに「ドンッ!」って音とともに患者の体が反り返る描写があるじゃん。
あれに巻きこまれたらそりゃ大変だ。
ところが
AEDで救助する人が感電した、という事故報告はこれまでに1件もないのだそうだ。(救急隊員談)
確かに、電流による感電の可能性はある。
電気ショックに使われる電圧は1,200〜2,000V。電流は30~50A。
実際どのくらいのものなのかはわからないけど、まぁビリッとはくるんだろうな。
それでも感電事故が起こっていないというのは、それだけAEDが優秀な機械だということだ。
音声の指示に従っていれば簡単に使える。
危ないときにはちゃんと緊迫した声で警告してくれる。
突然のことにおろおろとしている一般人を適切にリードしてくれるというわけだ。
すごいな、AED。

一般人が使う機会がほとんどない、という理由もあるが。
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