別府市のマンションでオモシロ消防訓練を実施したので、その一部をご紹介する。
約100世帯が入居するこの分譲マンションは、これまでにも定期的な消防訓練を実施していて、熊本・大分地震の際にはその効果が存分に発揮できたという。
マンション内の雰囲気は、つかず離れずのいい距離感でご近所づきあいがなされている感じ。
なんだかんだハードを備えていても、非常時に強いのはこういったふだんからの関係性なんだよね。

最新技術を駆使した空撮。(ウソ)
あいにくの雨ですが、ラッキーです
雨天にもかかわらず、約30世帯が参加。
しかも、そのうちの7割の方は消防訓練・初参加ということがのちのアンケートで判明する。
こんなに興味を持ってもらえるなんて、大変うれしい。
ちなみに言うと、いつ何が起こるかわからないのが災害であるから、雨天の場合も想定しておく必要がある。
悪天候の中に着の身着のままで焼け出される、とかいう可能性はゼロではない。
現に、東日本大震災のときは降雪による冷えこみが被災者の避難生活をよりいっそう厳しいものにした。
と言っても天候はコントロールができないから、雨天の訓練をプランニングするのは難しい。
だから、「あいにくの雨」ではなく「ラッキーな雨」なのだ。
リアル・台所体験
オモシロ消防訓練では、いかにも「あるある!」なシチュエーションを用意して、非常時がイメージしやすいようにしている。
例えばこないだ手に入れた、この厨房セット。

揚げ物してたら、近くにあった可燃物(から揚げ)に引火!の図。
台所のコンロは腰の高さにある。
「腰の高さにある、コントロールできない火」って怖いぞ~。
たき火のボヤのように足で踏みつけて消すわけにもいかない。

「重い消火器を持ち上げなきゃならない」ということがわかる体験。
持ち上げるとどうなるか
実はこれ、自分で体験したからこその話。
もう相当な数の消火器をブッ放しているけど、消火器を腰の高さまで持ち上げて使うことなんて今までしたことがなかったわけ。
厨房セットを準備したときに、初めてやってみたわけ。
消火器を腰の高さまで持ち上げてみると、急に扱いにくくなる。
おかげでホースの角度は定めきれんわ、レバーを握る力は出らんわ。いやはや。
消火器は決して軽いものではない。
一般的な消火器は5kgくらい。
5kgを持ち上げてコントロールするとなると、背の低い女性ではなかなか難しい。
台所に置くなら、高性能で小型のものがオススメです。

小型で高性能なやつ。