
備あれば憂いなし。
中学校の私塾
ムスメの通う中学校に、備塾(そなえじゅく)という私塾が存在する。
誰かがなにかを教えるスタイルの塾ではなく、生徒が放課後に自主学習をする場を「備塾」と呼んでいるのだそうだ。
備えあれば憂いなし。
なにごとも準備は大事だよね。
備塾。
受験生である生徒たちはどうとらえているか知らないが、彼らにとっては実にピッタリの名称だと思う。
なかなかいいネーミング。
余談だが、私の仕事も非常時に備える分野。
オモシロ消防訓練なんてネーミングじゃなくて、ナンタラ備塾とかいう名前にしちゃおうか。
備塾の由来
「備塾」という名称は、学校の先生の名前からきている。
「備」というのは、数学の先生の下の名前だ。
ナンタラそなえ先生。
備塾は、先生個人がちょっと気にしておきたい生徒の補習をやるために開設した時間だったのだろう。おそらく。
それがしだいに自主学習へと広がって、学校からのスケジュール表にも備塾の時間が記載されるようになった。
夏休み中にも開設されている。
受け継がれる名前
実は、備先生はすでに定年退職されており、学校にはいない。
それでも備塾は受け入れられ、存在している。
そして少しずつ進化している。
自分の名前が残り、文化として受け継がれている。
なんというカッコよさ。
当の備先生がこのことをご存知かどうかわからないが、ご存知だとしたらどう感じておられるのだろう。
もしこれが私だったら、シミジミ感慨深い。