M8.4震度6以上の南海地震を体験すると見えてくる、今すぐやるべき備えの仕方

前回までのあらすじ

我が家のレジャーは防災研修を兼ねていることが多い。
今年の夏休みも大阪市にある阿倍野防災センターで災害体験ツアーをやってきた。

大阪・阿倍野防災センターにところどころ仕掛けてある小細工がオモシロい
原因はキャスティングミス?生放送中に大惨事

阿倍野防災センターでは、入場無料でさまざまな災害をリアルに体験することができる。
消火ポンプを使った初期消火やケガの応急手当てなど、災害時の対処方法も学べる。

巨大地震を体験

災害といえば地震。
火事と違い、発生を最小限に食い止めるということができないので、対処療法しかないのが地震。
そして、南海地震は今後30年以内に70%の確率で発生すると言われている。

この未曽有の巨大地震にどう対処したらいいものか。
そのときがまったく想像できず途方に暮れるしかないが、とりあえずその揺れだけでも体験してみようではないか。

これから大暴れする絶叫マシーン。

呆然とした阪神淡路大震災

まずは阪神淡路大震災を引き起こした兵庫県南部を体験。
1995年1月17日に発生したマグニチュード7.3、震度7の大地震だ。

発生のあのとき、私は京都で学生生活を送っていた。
帰省していたのが幸いして地震に遭うことはなかったが、見知った街並みの変わり果てた姿をテレビで見て呆然としたものだ。

そんなことを思い出しながらの震度7。
十数秒の揺れだけど、これがなんの前触れもなく突然起こるとしたら‥‥腰が抜けるよなぁ。
そもそもその瞬間は、この揺れがいつおさまるかなんてわかんないんだもの。

マシーンに設置されている頑丈な手すりをしっかり握っているから揺れに耐えられるが、家にこれだけ頼れるものがあるだろうか。

体験ツアーをともにしていた女性がひとり、リタイアして絶叫マシーンから降りた。

迫りくる南海地震

いよいよ次は南海地震。

揺れの設定はマグニチュード8.4、震度6以上。
発生年月日の「?年?月?日」という表示が恐怖をあおる。
未発生の地震だが、揺れる時間は約1分間となっている。

揺れの具合が直下型の兵庫県南部地震と違う、という説明があったのだけど、揺れすぎてわかりゃしない。
そして、1分間が長い!
この強さでこれだけ揺れたら、築15年木造2階建てのうちの家は崩れてしまうに違いない。

あぁもうダメだ。こりゃダメだ。
こんな大きな地震に対していったいなにができるって言うんだ。
ヘルメットを買ったってダメ。非常食をためこんどいたってダメ。消火器の使い方なんてマスターしたってダメ。
今やっている、すべての備えが崩れ去っていく気がする。

諦める

これはちょっと考え方を変えたほうがいいのかもね。

生き抜こうなんて思わないでいよう。(そりゃまぁできれば生き抜きたいが、生きてれば儲けもんぐらいのつもりでいよう)
そんなことよりも、死ぬその瞬間になにを想うかなにを考えるか、だ。

命がそこで終わりなら、人生がそこで終わりなら、それまでの分をいいことで埋め尽くそう。
心地よいことや楽しいこと、嬉しいことでいっぱいにしておこう。

死ぬのは私ひとりではあるまい。
私と同時に、私の心に留めている人たちも死んでしまう。
彼らがその瞬間になにを想うか、なにを考えるか。
その瞬間を迎える彼らに、私はどうあってほしいのか。

‥‥やっぱり毎日よく生きていこう。
今この瞬間を一生懸命にすごそう。
非常食のストックは、イザというときの備えじゃなくて、食べる楽しみということにしよう。

結局いつもここに行きつく会社

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