避難訓練コンサートに行ってきた。
「避難訓練コンサートってなに?」という人には、こちらがおススメ
【前回の避難訓練コンサートレポート】地震と火事で演奏会が中断してしまう話
大分市のホルトホールという複合文化施設が実施する防災訓練。
施設の管理者やスタッフだけでなく、利用者も一緒に防災訓練をするのは非常にいい訓練である。
だって、どこで災害に遭うかわからないんだし、災害時に「お客さま」でいられるわけもないじゃん。
先着200名様

開場前に長蛇の列。
去年の避難訓練コンサートとは打って変わって、会場前には長蛇の列ができていた。
今年のコンサートはそんなに注目されてるの!?
「先着200名様に非常食をプレゼント」のせいかもしれない。

見慣れた尾西の五目ごはん。
もらったのはこのアルファ米。
一度炊いたごはんを急速乾燥したアルファ米は、お湯を注げば15分ほどで食べられる非常食。
災害時だけでなく、簡単にキャンプをしたいときなんかにもオススメの逸品である。
【非常食を選ぶときのポイント】「その非常食で大丈夫?」ごはん系備蓄はこう選ぶ!
欲しくなる備蓄品展示
入り口には、市が準備している備蓄品の数々が陳列されている。
こういうのを見ると欲しくなっちゃうよね。
飲料水を入れる袋はまさに、欲しいと思いつつうやむやになってしまっているやつだ。
「今度こそ手に入れよう」と思うけど、たぶん帰ったら忘れてるよね。
ここで購入のあっせんがあれば物も売れるし、備蓄も完成するしの一石二鳥なんだけど、そこはそれいろいろとオトナの事情があるんだろうな。
演奏は公安
今回の出演は大分県警察音楽隊。
警察と言えば、われらが消防との二大公安職。(自衛隊も?)
なんとなく「お手並み拝見といきましょうか」的な気持ちになるのは否めない。
そういえば、県警音楽隊はあちこちで活動しているが、消防音楽隊というのを大分では聞いたことがない。
存在するのか、しないのか。(※消防団ラッパ隊というのは存在するらしい)
負けるな消防!と、勝手な身びいきをする。
避難の心づもり

お出口はこちら。
一応、非常口を確認しておこうではないか。
ホール内には数か所の出入口があり、それぞれに緑色の非常口マークが設置されている。
どこから避難してもいい。
避難し放題だ。
だけどね、どういうわけか自分が入ってきたところから出ようとするんだよね。
帰巣性という、入ってきた経路を逆戻りする性質が出ちゃうわけ。慌てたときには。
盛り上がらない訓練
開演前のブザーが鳴って、いよいよ県警音楽隊の演奏が始まる。
避難訓練コンサートでは、どの曲でブチ切られるかが注目のポイント。
集中して演奏しているのにブチ切られる。
演奏者が気の毒でならない。
そんな面倒な部分はさっさと終わらせたいのか、2曲目にして早くも非常事態。
震度6の地震と、それによって発生する火災。
いざ、外へ避難だゴー(棒読み)。
いまいちリアルさに欠ける。
自ら希望して参加しているというのに、なにこの「やらされ感」。
人を巻きこむムードを作る仕組みが必要なんだろうな。
自分がやる訓練の課題でもある。
どんなときでもやってみる

パラパラと出てきているように見えるが、出入口がボトルネックとなっている。
8月下旬とはいえ、真っ昼間の屋外はジリジリと暑い、熱い。
避難場所は日陰のない広場。
フツーのイベントだったら主催者の配慮を疑うところだが、なんせ避難訓練。
炎天下だろうがどしゃ降りだろうが地震は起こる。

暑い中、ご苦労さまです。
感想言っちゃうよ
全員が避難したのを確認したところで、ホールに戻って演奏再開。
ブチ切られた曲は捨て置かれ、3曲目からのスタート。
あとはフツーの演奏会。
県警の音楽隊が出演というからには、非常時の動きを見せてくれるのかと期待していたけど今日は演奏に徹していた。
正直言って、あんまりオモシロくない。
ちっとも気分がのらず、寒いムードすら感じる。
なぜだ。2度目の参加だからか。
先着200名様にプレゼントの非常食が少し余っていた。
収容人数700名のホールに集まったのは200名弱ということになる。
モノで釣ってもこのくらい。
大分市民はこういうことに興味がないのかな?