40代の今、私はヘラヘラした50代に憧れている。
なにしろそのものズバリなお手本がいる。
あぁいうオトナになりたいな、と憧れている人がいる。
いつもヘラヘラしている50代のオッサン。
憧れの50代
彼はいつもヘラヘラしている。
Tシャツと短パン、そしてビーチサンダル。
きちんとした格好をしているときに会ったこともあるはずなんだが、どういうわけかサマーバケーション的な印象が強い。
あと、ハイボールで赤ら顔。そんなイメージもぬぐえない。
オッサンはいつもゴキゲンで満タンだ。
不機嫌なところなど見たことがない。
自分をゴキゲンに保つのはオトナの義務らしいが、オッサンはその義務をキッチリ果たしているように見える。
オッサンからはいつもバカンス感があふれている。
パートナーとふたりで象にまたがった、南国行楽の写真を見せてもらったからだろうか。
生真面目な要素などみじんも感じられない。
脱力とかスーダラとか、そういうワードがよく似合う。
ビジネスにも秀でているオッサンだが、徹夜で事業計画を練っているイメージはまるでない。
自分で選んだ好きなことを、楽しんでやり続けてるだけ。
「だってさ、イヤなことやるのイヤじゃん?」
オッサンの言うことはいつもシンプルだ。
オッサンの使命
「もう50代だし、世の中の役に立つことをやってもいいかなぁと思って」
ずいぶん前にオッサンがそんなことを言ってた。
なにそのカッコよすぎるセリフ。
50代なんて、少しずつ衰えていく下降世代なのだと思っていた。
残りわずかな現役時代を、体の不調を騙しながらやり抜く時期なんだと思っていた。
でもあのオッサンを見ていると、どうもそんな雰囲気ではない。
50代ってなんだかえらく楽しそうじゃないか。
オッサンのカッコよすぎるセリフを聞いて私は考えた。
私も50代を迎えたら、ヘラヘラとしながら人の役に立つことができるようになりたい、と。
そのためには40代の今、なにをしたらいいんだろう。
あ。そうか。
人の役に立つのはなにも50代まで待たなくてもいいのだ。今日からやろう。
そのやり方
私が50代になり、ヘラヘラと人の役に立てるようになったら、オッサンにまつわるところに行ってみたい。
イタリア南部にある港町・アマルフィ。
アマルフィの風景は、品よく脱力しているオッサンによく似合う。
世界遺産に登録されたほどの美しい海岸にいても、オッサンはいつも通り、ハイボール片手にヘラヘラと好きなことを楽しむのに違いない。
私はハイボールにお付き合いする代わりに、自分の好きなイタリアのリキュール・カンパリでオッサンとの出会いに乾杯するとしよう。
もうひとりのヘラヘラとゴキゲンな50代のオッサン
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