地域のための地域の人による、極めてローカルな音楽会へ行ってみたら、予想を裏切る珍ステージだったのでご紹介する。
地域の子どもたちが出演する、毎年恒例の音楽会。
子どもたちが作詞作曲した曲を、子どもたちが歌って披露する。
ローカル開催ならではの手作り感あふれる音楽会と言える。
プログラム後半には、子どもたちの披露をバックアップするためのゲスト出演もある。
そのゲスト出演が、地域の音楽会にはもったいないくらいのレベルだったので、いやもう単純に驚いた。

オペラの歌姫登場
市内で活躍しているウインドオーケストラとオペラ歌手の演奏。
本格的な声楽ライブに圧倒される。
この会場でこんなものが聴けるとは。
会場が公民館の集会室なのがもうしわけない。

「フニクリフニクラ」っぽい真打ちが登場したと思ったら、曲はやっぱり「フニクリフニクラ」だった。
実はこの前に、ウインドオーケストラ地元高校の吹奏楽部とのコラボ演奏が行われた。
珍事はそのとき起こった。
私も学生時代に吹奏楽部に所属していた経験があるのでわかるのだが、少人数で活動している高校生の吹奏楽部にとって、大人メンバーとの合同演奏はたいそう心強い。
キャリアの差による安定した音。その安定した音に自分の音をあずける安心感。
なんといっても、人数が増えるのは心強い。
そうだ。
合同で演奏するときには人数が増えるのだ。
開場によってはステージが手狭になる。
自分の前に縦長で扱える楽器はいいが、前面や横に突き出す系の楽器はこんなときに難儀する。トロンボーンとかフルートとか。
それでもどうにかして隣との間隔を詰めたり、譜面台を数人で共有したりしてスペースを確保する。
しかし、どうやってもムリ!ということもある。
この演奏会のときもどうやってもムリ!だったらしい。
あとから加わった大人メンバーにあてがう椅子が用意できなかったらしく、入りきれないメンバーが正座するという事態に!

下手側で正座する大人メンバー

上手側でも正座!正座!正座!
正座して演奏だなんて、見たことない。
もちろん自分でも経験がない。
だけどもこの演奏会ではありなのだ。
地域のための地域の人による演奏会なら、こんなスタイルもありなのだ。

通常のスタイルはこれ。