NHKの探検バクモンという番組で、消防車工場が取り上げられていた。
一般的にはなかなか目にすることができない場所へ潜入する番組というのは実にオモシロい。
消防車を作ってるところなんて、消防署の人でもなかなか見られないとこだもんね。もちろんイグジットのメンバーも見たことがない。
日本の消防車の半分を作っているという取材先の工場は、この業界の人間ならだれでも知っている株式会社モリタ。
トミカ好きの人なら知ってるかもね。

モリタ製のツーウェイ緊急車両・消救車。
【消救車についての参考資料】
めったに見られない消防車の工場ではあるが、番組の内容は一般向け。
だから私にとっては「おぉっ!そうだったのか!」という驚きはあまりない。
だけどオモシロい。
「おぉっ!一般的にはそう思われているのか!」とか「常識だと思ってたけど、知られていないことだったのか!」とかいう逆方向の発見があってオモシロい。
たとえば、消防車は受注生産のオーダーメイド品であること。
使用する地域によって条件が違うので、発注の仕様書に合わせてカスタマイズされていく。
「中古車でもいいよ」といってテキトーな消防車を買うなんてことはありえないので、いつも新車を購入している。
消防車の購入は入札で、そこんところにいろいろとアレな事情が絡んでくることもあるんだけど、さすがにNHKが番組で扱ったりしないよね。
消防車のベースは市販のトラックであるというのも、一般的には意外なことらしい。
日野自動車とかいすゞ自動車とか、そのあたりのメーカーの車体をアレコレして消防車に改造している。
消防車はオーダーメイド品だから、ベースはメーカーや車体が一定ではない。いろんなとこのいろんなタイプが使われている。
これらは消防関係の仕事をしてればなんとなくわかってくることなんだけど、番組では出演者全員が感嘆して「ほほぉ!」「へぇぇ!」を連発していた。
一般的な視点や感覚を知るのは勉強になるなぁ。
だから、こういう紹介番組を見るのが好きなんだ。
【NHKオンデマンド】探検バクモン「日本一の消防車工場」