先割れスプーンdeパスタ

カルボナーラに先割れスプーン。
コンビニでパスタを買ったら、レジのオバチャンがつけてくれたのが先割れスプーンであった。
アツアツのパスタのフタを開け、先割れスプーンをパスタに絡めたとき、自分が使っているものが先割れスプーンであることに気づいた。
パスタはフォークで!というこだわりはない。
選べるのなら、どちらかといえば箸のほうがいい。
たが、パスタをスプーンで食べるという発想はなかった。
給食ではおなじみだった先割れスプーン。
今はもう廃れてしまっていると聞く先割れスプーン。
だけど、コンビニではこうして今も使われているのだなぁ。
全体的にスプーンではあるが、その名の通り先っちょはフォーク状。
だったらこの先っちょのほうを使ってパスタも食べられるのではないか。
ところが、先割れスプーンはしょせん先割れスプーン。
先っちょだけのフォーク部では、このぷるぷるモチモチなパスタの相手などとてもできなかった。
「だから最初からスプーンだと言ってるじゃないか」
先割れスプーンのボヤキが聞こえるようだ。
人為的ミス
こういうハプニングが好きだ。
どうしてこうなっちゃうの!?ワラ、みたいな間違い。
厳密に言えば、この状況は人為的ミス。
お客が選んだ商品に対して適切な道具をつけるという、コンビニのサービスがうまく機能していなかったために生じた現象だ。
顧客満足度、サービス向上、他店との差別化。
そういったものを追求するならこんなミスマッチが起らないよう、改善策を講じるべき。
だけど先割れスプーンがついてきたおかげで、「先割れスプーンでパスタを食べてみる」というバカバカしいチャレンジができた。
しかも「先割れスプーンでパスタを食べるのは、はかどらない上に難しい」という結論さえ出た。
娯楽
そんな結果がなんになる。
これからの人生で使えるとも思えないし、誰の役にも立ちはしないだろう。
でも、「その発想はなかった!」に出会えるのはオモシロい。
しかもこうしてネタになる。
そしてブログが書ける。
これが私の娯楽。
いっそあのときのレジのオバチャンに、なぜ先割れスプーンを選んだのか?という聞き取りをしたいくらいだ。
ひょっとしたら私が思いもよらないような、オバチャンの思惑があったのかもしれない。
とか考えると、あーもー、楽しくってしょうがないわ。