Q.非常ベルの音量って調整できないんですか?
A.できません。
できません
いわゆる非常ベルは音量の調節ができない。
強制的なオン・オフはあるけど、大・小の調節はない。
いや、だって、非常用なんだものコレ。
「ウルサイから、ちょっとボリューム下げとこ」なんつって調節して、イザってときに聞こえなかったらマズいじゃん。

微調整システムの入るスキがないシンプルさ。
やかましい
音の大きさに(音圧)にもイロイロと規定があって、非常に雑に言うと「やかましいくらいの音にしておくこと」というふうに決められている。
(※規定では、非常ベルの音圧は90dB以上あることとされている)
どんなときでも気づいてほしい。
非常を知らせるこの音に気づいてほしい。
たとえ「ウルセェッ!」と罵倒されようとも。

こうすれば、ある程度の音量調整は可能なはず。
音色なんかどうでもいい。
非常事態を通知するという使命を持った非常ベルは、音圧だけで勝負している。
【絶対音感のある人向け】赤い楽器・非常ベルの音は「ラ」なのか?
ひとつ残らず鳴らす
消防点検は「やってみて確かめる」が基本なので、非常ベルも鳴らしてみる。
非常時でもないのに非常ベルを鳴らす。しかも設置されている非常ベルをひとつ残らず鳴らす。
これはだいぶやかましい。
だからけっこう気を遣う。
ちょびっとだけ鳴らしてすぐ止める。
それが前述の強制的なオン・オフだ。

定位か停止か。それ以外に選択の余地はない。