超一流のあの人
「世界を相手に活躍する超一流のプロ」と言えばゴルゴ13に決まっている。
そのゴルゴ13が、SPコミックス102巻「CRAZY PARK」で消火器を使っている。
余談だが、これで、消火器がいかに身近な存在であるかがわかるというものだ。
「消火器なんて、どこにあったっけ?」とか言ってる場合ではないぞ。
さて。
このときゴルゴ13がやったのは、「敵対する相手の視界とセンサーを、消火薬剤で誤作動させる」という使い方。
当然ながらこれは、消火器の本来の使い方ではない。
優秀な消火器
消火器は優れた消火用具である。
そこらへんでよく見かける一般的な消火器、10型というサイズのやつならバケツの水9杯分の消火能力を持っている。

一般的な10型消火器
要するに、みんなでバケツリレーをやるよりは、消火器を1本持ってきたほうが速く安全に消火できるというわけ。
使うとどうなるか
消火器には消火薬剤が入っている。
その薬剤をガスの圧力で放出させる。
ご覧のとおり、消火器の勢いはけっこうなものだ。
そこらへんでよく見かける消火器には、粉末の消火薬剤が使われている。
そしてこの消火薬剤、一応人体には無害ということになっているが、吸い込むとそれなりに刺激があってキツイ。
細かい粒子だから髪や衣類につくと、お風呂とか洗濯とかそれなりのお手入れが必要になる。
新しいご提案
さぁ、そこでだ。
今日の話は、この優れた消火器を防犯にも使おうという提案だ。
防犯と言えば不審者対策。
不審者対策と言えばサスマタ。
学校の不審者対策訓練なんかで、先生方がでかいフォークみたいなやつを構えて不審者に挑むシーンが新聞記事になったりするよね。
そんなサスマタなんかより、消火器のほうがよっぽと使い勝手がいい。
なにしろ消火器は20mごとに置いてある。しかも常時。
すぐに使える。子どもでも使える。
あの放射をマトモに浴びたらへこたれそうじゃないか。戦意喪失しそうじゃないか。
犯人も逃げ出すに違いない。

ここだけの話、鈍器としても使えます。