水没した車から脱出する方法(脱出用ハンマーを用意していない人向け)

車が水没したときの脱出対策、してる?

レアな水没

日本で車が水没すると言ったら、海や川への転落。
近年では地震による津波も視野に入ることだろう。

防災の仕事をしている私が言うのもアレなんだけど、完全水没なんてめったになさそう。
だから対策していない人のほうが多いんじゃないだろうか。
現に私も、水没対策なんかやってない。

やってないけど気になる。
やってないからこそ、小耳に挟むたびにちょっと気になる。

水没に備える

車が水没すると、車に水圧がかかってドアが開かなくなる。
そして、電動式のパワーウインドウはあっという間にダメになる。
つまり、窓から脱出するしかない。

ところが、車の窓ガラスはそう簡単に割れるものではないらしい。
というわけで「緊急脱出用のハンマーを車内に備えよう!」とかいうことになる。

備えは保険。イザというときのために準備しておくもの。
とは言っても、イザじゃないときのほうが圧倒的に多いから、ふだんの生活に影響が出るようなものは困る。

緊急脱出用ハンマーはそんなに高価なものではない。
だけどわざわざ買ってくるのはめんどくさい。
そもそも車が水没するなんて、めったにないじゃん?
海にも川にもめったに行かないんだし。

というわけで備える気持ちが萎えていく。
本末転倒だ。

そんなあなたに

「備えはしたいけど、めんどくさいのはイヤだ」
「でもまるっきり備えてないというのは、なんだか気になる」
そんなあなたに朗報です。

発炎筒

ザ・発炎筒。

道路運送車両法上で車への搭載が義務付けられている非常信号用具。それが発炎筒。
イグジットには発炎筒がいっぱいある。

【よくある質問】こんなにたくさんの発炎筒をどうするんですか

余談だが、発炎筒発煙筒、車に搭載すべきなのは前者。炎を出すほうの発炎筒である。
道路運送車両法では光の色や明るさが決められている。
つまり、明るい光を発するものでなければならぬということ。

確かによく考えてみたら、非常時に煙モクモクの発煙筒を焚いたら、周りの走行車両の視界が遮られる。

それはさておき。
この発炎筒の先をよく見てみよう。

「緊急脱出用ガラス破壊具」

キャップを外すと現れる「破壊具」。

この発炎筒の先には窓ガラスを割る道具がついている。
これ、いいよね!

発炎筒もイザというときの備えではあるが、搭載義務があるわけだから「ふだん使い」の部類に入る。
発炎筒=緊急脱出用ハンマー。
ふだん使いのものが万が一のための備えにもなる。なんて、なんて合理的なんだ。

実際どうなの?

だけど、こんな先っちょでホントに車の窓ガラスが割れるの?

当然ながらそんな疑問がわき、同時に「やってみたい!」衝動に駆られる。
だけど、割ってもいい車の窓ガラスは簡単に手に入らない。

あっ!そうだ!
イグジットにはアレがあるじゃない。
いくらでも割っていい、アレが。

いくらでも割っていい、アレ。

車の窓ガラスと同等ではないが、同じ脱出口ってことでいいだろう。

いくらなんでも新品のボードはもったいないので、すでに割り終わった残りの破片を使う。

もっと、いくらでも割っていいやつ。

どうなんですかねコレ。
思ったよりも割れないじゃん。
そもそもモノが違うので、窓ガラスだったらもっと簡単なのかもしれないけど。

やらずにはいられない会社

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