非常口を示す緑色の表示。
それが誘導灯。
ちなみに誘導灯に似たもので誘導標識というものがあるが、その違いは雑に言うと電気を供給しているかどうか。
誘導標識はパッと見、ただのステッカーだったりする。
唯一の手がかり
緑色のピクトグラムが出口を駆け抜ける非常口のマーク。
イザというときはこれだけが頼りだ。
突然起こる非常時に慌てふためいた人でもスムーズに避難できなければならないので、ピクトグラムは識別しやすいように判断しやすいように作られている。
だから右向きと左向きの両方が作られており、現場の状況に応じて使い分けられるようになっている。
だからこそのこの現象。

え、え!?どっち!?
非常口マークを設置する人は、このマークを使う人、つまり非常時に逃げる人がどんな感じで見るのかを考慮しなければならない。
直進した先にあるもの
右向きと左向きはあっても、上向き下向きというのはない。
なぜなら、非常口が天井や床下に設けられることなどないからだ。
だけど直進した先に非常口が存在することはよくある。
そんなときにはこれ。

ただいま、わが家。
直進を示す三角が家の屋根に見えてしまうこの標識。
非常口を示しているはずなのに、ほのぼのとした安堵感さえただよう。
これは帰宅だ。家への道しるべだ。
どこから逃げるか
不特定多数の人々が利用する建物には非常口がたくさん設けられている。
人は慌てると判断力が低下する。
手近な来た道を戻ることしかできなくなる。
あちこちに非常口があるというのに、メインの出入口に大勢が殺到してしまう。
まさにパニック。
イザというときには手近な非常口から避難できるような平常心を持っておきたいものだ。

どこへでも行ける。
誘導標識は手軽なイメージがあるせいか、任意で追加設置されていることも多い。
消防法の知識のない人がよさげな感じで取り付けたりする。
ときには手作りだったりも。
それらを見つけ鑑賞し、密かにコレクションするのは実に楽しい。

細部にわたり細かく決められている。