進路選択のシリーズ本「○○になるには」には、なりたい職業がひとつもなかった

 どれにする?

子どものころ、図書館の「○○になるには」という、職業選択のシリーズ本を目の前にして呆然とするばかりだった。
だってそのシリーズの中には、わたしがなりたい職業がないんだもん。
というか、なんになりたいかなんてよくわからなかった。
シリーズの中から「やりたくない職業」を消していき、残ったものを選ぶしかなかった。

消去法でわたしが選んだ進路は「犬の調教師」。
「犬の調教師になるには」に書かれていることの半分以上は「できればやりたくない」ことだった。
そして今は調教師どころか、ペットとしてさえ犬と接してはいない。

進路の選び方

実社会にはたくさんの職業がある。
シリーズ化は無謀だと感じるくらい無数の職業がある。
存在してない職業を創り出すことだって可能だ。

シリーズの職業にとらわれる必要はない。
それに、「なんになりたいか」ではなく「どう働きたいか」「どう生きたいか」で将来を選択する方法もあり、どうやらそうやって選んだほうが心地よく人生を楽しめるようでもある。

子どもたちにはこの無数っぷりをぜひとも伝えたい。

ムスメ商店の副業

これまでにさまざまな事業を興して家庭内市場の活性化に貢献してきたムスメ商店。
親の背中を見て、こんなことまで手掛けている。

専門的な設定をやる姿

火災感知器の設定。

専門的な説明は割愛するが、火災感知器を取り付ける前にはちょっとした設定がいる。
消防設備士である父親からレクチャーされて、ムスメ商店は火災感知器の設定ができるようになった。
しかもこれ、父親が箱ごと置いといただけのやつ。
それを「んもー、しょうがないなー」みたいな感じで自ら設定作業を買って出ている。
助かるなぁ。

ムスメ商店に言わせると「こんなの説明書を見れば誰だってできるよ」であるが、専門機器というだけで敬遠する人は少なくないはず。
少なくとも、彼女の同級生に火災感知器の設定ができる子はいないだろう。

 バー・ムスコ、昼の仕事をする

多少の力仕事ができるようになってきたバー・ムスコは、消火器の解体という、これまた専門的な仕事をやる。
これまた助かるなぁ。

ちなみに、消火器を1本につき50円のバイト代が支払われる。

消火器の解体をする小学生

消火器の解体をする小学生。

感知器の設定と同じく、消火器の解体も実は簡単な作業だ。
仕組みさえ分かっていれば誰にだってできる。
でも、誰にでも機会のある仕事ではない。

サンプル・親の仕事

子どもは少なからず親の職業の影響を受ける。
どうせだから、子どもには親の仕事を見せるといい。

仕事の具体的な内容を見せる。
なぜやっているのか、どういう気持ちでやっているのかも伝える。
可能なら、やらせてみる。

そうすると、無数にある職業のうち1個だけやけに詳しくなっちゃうわけだけど、子どもはそこからオモシロそうななにかを発見するんじゃないかなぁ。

塾とか習いごとで「いろいろやらせてみる」のもいいけど、ナマの社会活動で「いろいろやらせてみる」のはえらくコスパがいいのでオススメです。

「楽しく生きる」を見せる会社

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