前回までのあらすじ
ムスメ商店にとっては、自分に端を発したこども商店プロジェクト。
よそのこども商店の活躍に刺激を受けて、頓挫していた商売魂が再び奮い立った。
【ムスメ商店】遠くのライバルに刺激を受けて、待ってましたの再始動
今度は以前のような失敗をしないぞ。
ムスメ商店だけでなく、市場も前回の教訓を得ている。
あなたもわたしもみんなもよくなる好循環を作り出すにはどうすればいいか?
そんなテーマで家族が動いている気がする。
ニーズに合わせた戦略①
オトーサンの晩酌用に缶チューハイを用意する。
オトーサンの動向と冷蔵庫の在庫を入念に観察し、在庫が切れたそのタイミングを見計らってお勧めする。
「ビールはいかが?」(大人の飲むアルコールはすべて「ビール」と認識している)
オカーサンが作るおかずやおつまみ、そしてオトーサンのごきげん度合いにも気を配る。
なかなか苦労している様子。
この商品は仕入れがボトルネック。
未成年のムスメ商店、缶チューハイを仕入れるためには大人を同行させねばならぬ。
オカーサンはめんどくさがるし、かといってオトーサンに頼むわけにもいかず。
ニーズに合わせた戦略②
オモシロに価値を見出すオカーサンにはこれ。

「押す」クッキー。
案の定オモシロがって、まとめてお買い上げ。
自分のために作られた名入れクッキー。
しかも「よっしー」とか「押す」とか、オモシロがらせる小細工が利いている。
そりゃ買うわ。
クッキーの大人買いで気分が大きくなっているオカーサンに弟たちが群がり、おこぼれをもらう。もちろんタダで。
この状態、「あなたもわたしもみんなもよくなる好循環」かな?
ゴッコ
なんだかんだ言ってもムスメ商店がやっているのはゴッコだ。
ムスメ商店は、「中学3年生にもなってゴッコをやっている」と言うこともできる。
だけどゴッコは楽しい。
リアルであればあるほど楽しい。
考えて工夫すればするほ楽どしい。
これって「失敗できる環境」だよね。
本当の会社だったら「そうは言っても支払いが」とか「社員とその家族の人生が」とかのガチな条件があってできないけど、ゴッコだったらできるんだもんね。
リアル社会に出る前に、ゴッコをたくさんやっとこう。
【ゴッコは楽しむべし】失敗してもいいよって言われてるのに、なかなかそうはいかないもんだ