やってみる!にこだわったオモシロ消防訓練屋・よっしーです。
消防訓練で一番人気なのは「押してはいけない非常ボタンを押す」です。
だけどこの訓練、いつでも気軽にできる訓練とは言いがたいんですよ。
訓練で非常ボタンを押すとなると、あれこれと下準備がいります。
①いろんな連動を止める。
あのボタンを押すと、付属しているいろんなものが同時に動き始める設定になってます。消火栓ポンプとか防火シャッターとか非常放送とか消防署もしくは警備会社に連絡するシステムとか。
じかに押すと、ちょっとした大騒ぎになってしまいます。不要な連動は止めます。
②訓練としてやりたい部分を連動させる。
連動をすべて止めてしまうと、ホントに「ボタンを押す」だけになってしまって、訓練としては非常にそっけなく無意味なものになります。
ベルが鳴るとか防火シャッターが閉まるとか非常放送が流れるとか、どうせ訓練するんなら多少の臨場感はほしいですよね。その連動を生かす設定をします。
③ベルが鳴る時間を決める。
どのくらいベルを鳴らしたいか。
ジリン!と一瞬鳴ればいいのか、建物内の全員が外に避難するまで鳴らし続けるのか。
ベルの音を止める係との打ち合わせをします。
というような訓練のための設定を、火災受信機でやります。
これらの下準備をしてようやく「押してはいけない非常ボタンを押す」ことができるわけです。
そもそも、非常ボタンのある建物が訓練をするというシチュエーションが大前提ですが。
だから、好きなときに好きに押すってことができないんですよ。
一番人気の訓練メニューなのに、「やりたい!」って思ったそのときにすぐできない。これがよっしーとしては実に心苦しいのです。
だから、押したいときにいつでも押せる「強く押す非常ボタン」を作りたい!