どうせやるなら
子どもの通う学校では、備品購入のためにベルマークを集めている。
ベルマーク収集そのものの是非については、いろいろと言いたいことがあるが、今日のところは割愛する。
どうせやんなきゃなんないベルマーク収集。
収集ありき、で話を進めたい。
いろいろと言いたいことがあるのだ。
小さい
小さいベルマークがツラい。

大きくてありがたいキューピーマヨネーズ(左)と、小さくてツラいイシイのミートボール(右)。
ミートボールのベルマークはホントに小さい。
ベルマークは9ミリ角。
だから、枠内に印刷されている肝心の点数、「1.2点」を読み取るのにちょっと時間がかかってしまう。
ほんのちょっとではあるが、ストレスなのは間違いない。
パッケージの印刷スペースに余裕がないせいだろうが、メーカーさんにもうひと工夫してほしいところである。
ベルマークを集めるのは若いオカーサンばかりではないのだ。
紛らわしい

まっさきに目に飛び込んでくる文字はどれか。
ベルマークにはベルマーク番号というものが記載されている。
これは、ベルマーク運動に協賛している企業に割り振られた番号であるらしい。
ニッスイの冷凍食品は、ベルマークが大きいので見やすい。
しかし同時に、ベルマーク番号も大きく印刷されている。
これがいかん。
「えっ、46点!?(喜)」
ほんの一瞬だが、ぬか喜びをしてしまう。
ガッカリである。
二度手間
子どもが使う学習ノートにもベルマークがついている。
裏表紙や最後のページのすみっこに印刷されていることが多い。
すみっこのベルマークは切り取りがラクなのでありがたいのだが、シールタイプのベルマークもたまにある。
シールタイプは切り取り作業が不要だが、その代わり、別の紙に貼りつけなくてはならない。
本末転倒という言葉が浮かんでしまうのは私だけだろうか。

「シールを貼るための台紙を用意する」は、本来なら不要な作業。
余談だが
ベルマーク収集の是非については割愛すると言ったはものの、せっかくなのでちょっと言いたい。
最も言いたいのは、この作業は保護者がやるべきなの?ってこと。
学校の備品購入のためなら、当事者である子どもにやらせたほうが有意義じゃね?
まぁ、前例主義のPTAを動かすよりは、ベルマーク集めを楽しんだほうがオモシロいので次へ進むとしよう。
秀逸なベルマーク
微ストレスを感じるベルマークがあれば、反対に集めやすいベルマークもある。
集めやすいベルマークの企業はきっと、ベルマークを集めるオカーサンの気持ちがわかっているメーカーさんに違いない。
社内のパッケージを考える部門に、ベルマークを集めたことのあるオカーサンがいるに違いない。
そんな集めやすい、いやむしろ集めたくなる秀逸なベルマークをご紹介する。
理想の印刷位置

味の素・コンソメ顆粒(袋)
パッケージのすみっこにベルマーク。
これは大変ありがたい。
パッケージのド真ん中に印刷されているベルマークを切り取る場合と比べれば、そのありがたみがよくわかるだろう。
秀逸な味の素のコンソメ(袋)なら、ハサミを入れる回数がたったの2回ですむじゃないか。チョキチョキ。
さらに理想的な位置
もっとありがたいのはこちら。

クノール・カップスープ(箱)。こちらも味の素。
箱パッケージの、ペリペリと引っ張って開けるあの部分に印刷されているベルマーク。
これが最高峰だろう。
【参考資料:あの部分の名称】
デイリーポータルZ/もっと知りたい!紙パッケージの「あの部分」
なにしろここは最初に開ける部分。
そして、本来ならば捨てしまう部分だ。
開封してしまったら用済みになる箇所に、重要な役割もたせる。
このアイディアを秀逸と言わずしてなにが秀逸か。
さらにひと工夫
同じアイディアはここでも採用されている。

クレハのクレラップ

「集めてるんでしょ?」とパッケージが流し目を送ってくる。
クレラップの場合はさらに、ペリペリ部分からベルマークだけをカットできるようにミシン目さえ入っている。
ベルマーク収集経験のない人からこんなアイディアが出るわけがない。
まとめ
理想のベルマーク
・マークが大きい(見つけやすい)
・点数の文字が大きい(判断しやすい)
・切り取りやすい場所に印刷されている(集めやすい)
ベルマーク運動に協賛している企業は今すぐ、この3つの条件を見直し、クリアしていただきたい。
ベルマーク収集は、取り組んでみるとなかなか興味深い。
参加企業や商品だけでなく、メーカーの企業努力とか顧客サービスなんかも読み取れてくる。
どんなことからでもオモシロさは引き出せる。
楽しみは自分しだい。
【あわせて読みたい、ベルマーク部門が目標達成する理由】
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