【ムスメ商店】強みを活かしたサービスで顧客満足度を100%に引き上げる

前回までのあらすじ

オカーサンの好きなカンパリを1瓶仕入れ、毎日の晩酌用にカンパリソーダを作って売る。
金払いのいい顧客をターゲットにしたバー・ムスコの商売は、オトーサンというブレーンの協力もあって好調だった。

【バー・ムスコ】投資も融資も返済も、ごっこ遊びは本気でやるべし

カンパリ

すこぶる好調だったのだ。この瓶がなくなるまでは。

 閉店のお知らせ

いかに好調な商売であっても、売るものがなくなってしまえばそこでジ・エンド。
どちらかというと短期思考のバー・ムスコ、カンパリがなくなったあとのことは考えていなかった。
いや、ホントは次の事業に関するオトーサンの助言があったんだけど、バー・ムスコにとってそれはあまりにも先のことのように思えて現実味がなかったのだ。
その結果、自動的に店じまい。

購入先がないのなら自給自足するしかない。
というわけで、オカーサンは自分で新しいカンパリを買ってくる。

ビジネスチャンス

そこへすかさずムスメ商店が新たなビジネスを持ち込んできた。

専門的な電卓の導入

「そのカンパリ、私に売らない?」

そういえばムスメ商店は、バー・ムスコの商売が好調なときから虎視眈々とビジネスの機会を狙っていた。
消費者の購買意欲が下がって売り上げが落ち込んだとき、ムスメ商店はバー・ムスコにこんなことを持ちかけていた。

その中古のカンパリ、わたしが1,000円で買い取ろうか?

残りのカンパリの量と買収価格、そして自分の儲けがすでにムスメ商店の頭の中では計算されていたのだろう。
恐るべしムスメ商店。

そして、いよいよ本格的にカンパリ事業に乗り出してきたというわけだ。

オカーサンにとっては悪い話ではない。
バタバタと夕食の準備をして、ヤレヤレとようやく食卓に着いたその瞬間に「カンパリ飲みたい!」と再び席を立つ。というのがいつものパターン。
それが注文ひとつでカンパリにありつけるとなれば、悪くない。

商談成立。

顧客サービス

ムスメ商店の強みは、緻密で正確な管理能力。
その強みを生かした顧客サービスが始まった。

プリペイドカード

ムスメ商店が発行する、先払い方式のプリペイドカード。

1杯ごとに小銭の支払いが生じるのはめんどうである。
先人であるバー・ムスコのとき、このめんどくささが発生していたのをムスメ商店は見逃していなかった。

そこで、ムスメ商店では先払い方式を採用。
5杯分を先払いし、販売個数をカードの記載で管理する。
そしてこの管理は、ムスメ商店側がやってくれる。
なんと便利なサービスだろうか。

ちなみに、カード右下の「未」は未払いのチェック。
オカーサンの「小銭がないからツケといて」にも対応できて、入金モレも防ぐ仕組み。

次期への繰り越し

ムスメ商店のもうひとつの強みは、長期的な視点。
それがここに現れている。

カンパリの瓶

カンパリが売れるたび、ムスメ商店が残量を瓶に記録している。
1瓶で何杯のカンパリソーダが作れるのか、そのデータを取っているのだという。
このデータを次期で活かすつもりでいるのだ。

なんと用意周到な!なんと長期的な!

推薦状

すぐれた管理能力と長期的な視点。
それがムスメ商店の強みである。
堅くて生真面目な性格がこういうところで本領を発揮している。

任せて安心、金銭管理。
私が太鼓判を押すので、ムスメ商店のこの能力を買いたい方はご相談ください。

【採用担当者が読むべき、長期的戦略・もうひとつの事例】
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