家庭菜園での一番の悩みどころが間引き。
ワサワサ生えてるやつから「これぞ!」というのを残して、それ以外は容赦なく全部抜く。
それが間引き。
株と株との間に空間を設けることで、ゆったりのびのびと育つ。
そのためには多少の犠牲はやむなしなのだ。
とは言うものの‥‥
とてもじゃないけど、モッタイナくてできやしない。
みんな違ってみんないい
発芽したたくさんの芽は、どれもこれも有望株(に見える)。
勢いよく伸びて他よりも背の高くなった元気のいいやつ。
まっさきに反応して、もうここまで育っている。
これから先も期待ができる。
小さいくせに胴ががっしりしててたくましいやつ。
この太い胴なら、多少の風にはビクともするまい。
実り豊富な収穫のときを迎えるに違いない。
やや遅れて発芽したやつ。
スタートは遅かったが、ひょっとしたら大器晩成型かもしれない。
長い目で見たら一番いいのかもしれない。
モッタイナイ
もう何年も家庭菜園をやっているが、間引きが苦手だ。
間引くやつを選べない。
残すやつを選べない。
ついこないだ芽を出したばかりで、これからいろんな将来が用意されている株たち。
どれもが無限の可能性を秘めているはずだ。
それなのに、この場で終わるやつを決めなきゃならないとは。
グズグズしていると株はどんどん成長して、お互いが干渉しあってしまう。
そうなれば元も子もない。
いや、そんなことはわかっている。
で、こうする

間引いた芽を離れた場所に移植する。