イザというときに備えておきたいのは、自分にとってなくてはならないもの。
バッグに入れて常に持ち歩いているようなものがそれにあたる。
その次のレベルで備えたいのが、非常持出し袋として用意するもの。

わが家の非常持出しリュック。子どもにもわかるように書いているけどアテにはすまい。
これも自分のための品であるから、「わたしの生活には必要」という自分の価値観でセレクトする。
「あったらとっても助かるんだが、必要最低限のものしかない避難所で積極的に要求するのははばかられる」というやつを考えてみる。
備蓄を自分用にカスタマイズするには「まず自分」で考えるのが一番。
カスタマイズにこの一冊

女性のための防災BOOK~“もしも”のときに、あなたを守ってくれる知恵とモノ~(マガジンハウス)
ananといえば、セックス特集が印象的な女性ファッション雑誌。
それが防災を扱うとは。
意外性にひかれて手に入れたこのムック本、読んでみるとなかなかどうしてうまくできている。
防災のイメージは堅苦しくてマジメで正論で、定年退職後に地域活動で生きがいを見つけたオッサンが語る辛抱と根性だ。
そんなイメージの防災を、この本は「おひとりさま女性」の視点で取り扱っている。
その内容は実にリアルで具体性に富んでいる。
当然ながら、この本に書かれているものがすべてではない。
だが、自分の備えをカスタマイズするにはこの本がとても参考になるだろう。
この本を参考にして備蓄に追加したもの
ウイダーinゼリー
適度な水分も取れるゼリー状の食品は、食欲のないときでも食べることができるはず。
緑茶のティーバッグ
抗菌作用が期待でき、急須いずのティーバッグは使用後も食器洗いなどに使えるはず。
メモ→ノート
必要な情報を書き留めるだけでなく、自分の気持ちを綴って心の整理をするのだ。
メモなんぞでは追いつかない。
書かずにはいられない人の必需品。
本になかったから自分で追加したもの
リップクリーム
ふだんから肌身離さず持ち歩いているものだから。
乾燥する季節到来!リップクリームを手放せない人のための紛失防止グッズ
半透明のポリ袋
密度と耐熱性の高い半透明のポリ袋はなにかと使えそうだから。
本にあったけど自分の判断で除外したもの
帽子
常備している大判ストールで代用できる。
手指用消毒液
ふだんから消毒どころか、手洗いすらもテキトーだってのに。
わたしの防災
この本がいいのは、徹底的に「まず自分」であるところ。
もちろん「近所に顔見知りを作っておく」といった日ごろの対策についてもふれているが、基本的にすべてのことがおひとりさま用に語られている。
イザというときの備えとなると、思いつくままあれもこれもと欲張ってしまいがち。
特にオカーサンはわが子を優先してしまい、自分のことが後回しになってしまう。
そんな状態で非常事態を迎えたのでは、真っ先に自分が疲弊するに違いない。
まずは自分。
自分に余裕があって初めて周りに気を配ることができ、共助・協働が生まれるわけだ。
そうすれば、辛抱と根性で非常時を乗り切ろうとする定年退職オッサンともうまくやっていけるに違いない。
女性のための防災BOOK~“もしも”のときに、あなたを守ってくれる知恵とモノ~(マガジンハウス)
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