「好きな消防設備はなんですか?」
そんな問いが「よくある質問」になるのは、この業界の人間ぐらいだろう。
好きな消防設備はなんですか?
私が好きな消防設備は、消火栓とかスプリンクラーにつながっている消防ポンプ。
正確には消防設備の一部だけど。

配管とかフランジとかバルブとか、真っ赤に塗られたボディとか地下室とか。
これが消火用の水をコントロールするのだ。
ご家庭の水道から出るようなジャバジャバではない。
ドバー!だぞ。ドバーッ!

ドバーーーーーーッ!
この勢いの水が、ひとたびトチ狂ったらどうなる。
水の力というのは強いのだ。
びしょ濡れとか水びたしどころではなく、転倒とか気絶とか破壊とか、なんかもうタイヘンなことになる。
そんな水をコントロールする消防ポンプ。
水圧を制御する仕組みが、たまんなく好きだ。
業界あるある
「好きな消防設備はなんですか?」
消防設備業界では、たまにこういう問いかけが行われる。
ホラ、こんなふうに。
大阪にある消防設備業の青木防災さん。
この業界では珍しくバシバシ発信している会社なので、確実にズバ抜けた存在である。
さて。
「好きな消防設備はなんですか?」
青木防災のスタッフさんにもそれぞれの好みがあるようだ。
一番人気は自動火災報知設備。通称ジカホー。
ジカホーとは
自動火災報知設備というのは、雑に言うと火災センサーとアラームのセットのこと。

天井の火災感知器(右)は、要するに火事センサー。

センサーの信号を受けるセンターが、火災受信機。

非常ベルは、放送部としてジカホーの一端を担っている。

おなじみの「強く押す」もジカホーの一部。
人気のジカホー
ジカホーは一般的にも比較的メジャーな消防設備だし、ましてや設備業者なら点検や工事でジカホーに接するチャンスも多い。
ジカホーに人気が集中するのもわかる。
私が好きなのはジカホーの受信機。
受信機のパドルロッカスイッチをパチパチやるのが好きだ。