稼げるバイトでいい仕事ぶりを発揮するバー・ムスコ&自分の自然体に恐縮するオカーサン

前回までのあらすじ

夏は衣類の着脱にひと苦労する。
なぜなら、シャツやズボンが汗ばんだ体にまとわりつくから。

こんな季節はお行儀良くなんてしてらんない。
脱ぎながら裏がえしになってしまう服は、いっそそのまま洗濯してしまおう。
裏返しのまま乾かして、着るときに表に戻せばいい。

肌にまとわりつく汗まみれのシャツを素早く脱ぎたいなら生活習慣を変えよ

こうして夏の着替えストレスから解放された私が出す洗濯物は、末っ子と同じように裏がえしになった。
当然ながら、コドモズに対して「ちゃんと表にしてから脱ぎなさい!」なんてことは言わなくなった。

キッズの夏休み

さて。
夏休みに入ったコドモズ、毎日がゲームとYouTube。
しかしさすがに途中で飽きる。
退屈して「なんかすることはないか」と探し始める。
すかさず仕事を頼むオカーサン。

バイト募集!!
内容:洗たくもの取りこみ
時間:夕方 母が帰るまでに
給与:1回100円
その他:たたんでかたづけしたらさらに100円!!
夏休み中のこづかいかせぎに君もチャレンジ!!

この話に、年中オケラのバー・ムスコが飛びついた。

順調なその日暮らし

かくしてバー・ムスコは洗濯物を取りこみ、たたんで片づけるところまでをやって、200円の日銭を稼いでいる。

突発気味でその日暮らしのバー・ムスコにとって、手取りが200円というのはかなりオイシイ。
稼いだお金はすぐに使っちゃう江戸っ子タイプだけど、なーに、お金が欲しかったら洗濯物を取りこめばいいのだ。
おかげでバー・ムスコの財布はうるおい、気が向いたら買い物に出かけるようになった。
非常にいい結果である。

50円玉がなかったからしかたなく200円にした、というのはオカーサンだけの秘密。

余談だが、子どもにお金の使い方を学ばせたかったら、使わせる以上の方法はない。
使わせたかったら持たせる、持たせたかったら稼がせる。

私は子どものころ、小遣いもお年玉も、よそからもらった入学祝も、なぜかとにかく貯金させられた。
目的をもって貯金するのは有意義だが、「お金は大事だから貯金する」というのはまったくバカげている。

純な仕事ぶり

これまで洗濯物関係には無頓着だったバー・ムスコ。
自分の仕事となったらとたんに関心が出てきた様子。

オカーサンが自然に任せて裏がえしに脱いだシャツを、取りこむ際にきちんと表に戻してくれている。

「裏がえしになってたから、ちゃんと戻しといたよ」

わが家では家事の手間をとことん削減するために、ハンガーで干すものはハンガーのまま取りこんでハンガーのまま収納している。
だから「裏がえっているとたたみにくい」などということは起こりえない。
それなのに、裏がえっているのが気になるのか給料に満足しているからなのか、バー・ムスコはオカーサンのシャツを表に戻して収納する。

メンドクサイから省いた手間を、必要ないから省いた手間を、純な他人がやってくれている。
オカーサン的にはちょっと後ろめたい結果になってしまった。

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