【ムスメ商店】小売業からコンサル業まで!おこづかい帳に「売上」という項目があるムスメ商店

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起業する娘

娘が小売業を始めた。
買ってきたお菓子を家族に売るのである。
ムスメ商店、開業。

最初に手がけた商品はあめ玉。
大きい袋で買ってきて、1粒10円で売る。
ムスメ商店は売りかたがうまい。
家族でドライブというときに、車内販売をするのである。
今すぐ手に入るという付加価値がつくので、少々高くても売れる。

次はおつまみ。
ターゲットとする顧客は父親。
夕方の早い時間から呑みはじめる休日の父親に、イカフライなどをアピールする。
ほろ酔いのお客さん相手によく売れている。

ムスメ商店は弟たちにも大人気。
しかし悲しいかな、欲しいけれど懐は寒い弟たち。購買欲はあるのにお金がない。
本格的な姉のルールに情けはなく、あり金を使ってしまった後は指をくわえてみているしかない。

進化する経済界

チマチマと小銭をやりとりするのがめんどうになったムスメ商店に、掛売りというシステムが導入された。
日曜日に1週間分の締めをして、集金して回るのだ。

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未収金をゼロにするため、あらゆるところからかき集めさせるつもり。

ばら売りも大人買いも受けつけます。
毎週日曜日に代金を全て払ってもらいます。
※払えないときはいろんな所から集めて下さい
払うまでつぎの商品を買うことはできません
ムリをしないように買いましょう!
たくさん買うと割引きされることもあります。

目の前で現金が動かないシステムに惑わされて、弟①が浪費した。
支払日の日曜日、ムスメ商店の厳しい取り立てが始まったが、押されれば押されるほど対抗ベクトルの気が働いてしまう弟①には逆効果。
なんとしてでも未収を防ぎたいムスメ商店、弟には購入限度額があることに気づく。
そして始めたのは与信管理。

無一文の弟②に対しては、父親への甘え方を指南する。
弟②に、「疲れたからお菓子買って~」と言う練習をさせている。
「悲しいからお菓子買って~」など、切り口を変える手法も教える。

ムスメ商店の進化を見ていると、経済の発展の縮図を見るようである。
こうやって現代の複雑な経済ができあがってきたのだろう。
勉強になるなぁ。

手ごわい母の意外な購入理由

ムスメ商店にとって、父親と弟たちはなかなかいいお客である。特に父親なんて上得意先。
ムスメ商店にお酒の販売権利があったなら、父親相手に大儲けができるにちがいない。
一方、母親は、生活用品の購入にかけて家族で一番キャリアがあるため、生半可なアプローチでは購入に至らない。

しかし、かっぱえびせん1袋が売りに出たとき、母親がついに購入した。
その購入の理由とは、友だちからもらったかっぱえびせん、つまり原価ゼロの商品を売っていたから。
ムスメ商店まる儲けのかっぱえびせんだったのである。
まる儲けというところに母親がオモシロイと共感して、ムスメ商店は80円の純利益を出した。

どんなところでお客さんの共感を得るかわかったもんじゃない。
だからいろんなことをやってみようじゃないか。
という教訓。

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