レンタルキャンピングカーで満喫したこの夏の家族旅行。
キャンピングカー初心者としては大満足であった。
【はじめに読みたい、これまでのいきさつ】
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「次に買う車はキャンピングカーにしちゃうっ?」なんて浮かれた言葉が出るほど、動く家を気に入った。
レンタル屋さんにその旨を伝えたら、「うちの車を売却するとき、吉岡さんに特価でご紹介しますよ」なんて言われるしまつ。
引き続き、超初心者が体験したキャンピングカーのレポートをお届けしたい。
あちこちで寝られる
レンタルしたのはトヨタ・コルドバンクス。
7人乗りで、寝られるのは5人。
どの場所も大人がゆったりと足を延ばせる幅がある。
オカーサンと子どもの添い寝だってなんとかなる。

一番うしろにカプセルホテル的な2段ベッドがある。

外からの位置。

両側に小窓があり、外の景色も楽しめる。死んだように寝てるけど。

マルチルームという小部屋の後ろにあるので隠れ家感は十分。まる見えだけど。

運転席の上にもスペースがあり、伸縮する床で大人が大の字になれるほどの広さになる。
あちこちに入れられる
車内だけでなく、外側にも収納がたくさんある。
水のタンクを入れておくところ、高いステップをラクに上るための踏み台が入っているところ、とりあえずなんでも入れられるところ。
その他、マルチルームには外からも出入りできるし、燃料タンクの場所もある。
とにかく開けられるところが多い。

そのせいか、やたらと鍵が多い。
生活用品を持ち込んでの2泊3日であるから、たくさんの収納は大変ありがたい。
しかしその半面、致命的なデメリットがある。
それは、隠す収納。
どこに収納したかわからなくなるのだ。
散らかるたび、その場しのぎで片づける生活用品。
返却のときまでにきちんと思い出せるだろうか。
まるで自信がない。
揺れる
自信がないからと言って出しっぱなしは危険である。
キャンピングカーはトラックみたいなもんだから、かなり揺れる。
乗用車とは違う、ふわんふわんとした揺れがずっと続く。
あとで飲むつもりで水筒なんか出しといたら、カーブやブレーキで完成の法則に従って飛んでいく。
まるで凶器。
地震、特に横揺れのときってこうなるんだろうなというのが容易に想像できる。
まるで起震車。
家具の固定の重要さがよくわかる。
「手荷物はすべて図上の収納スペースに入れて、しっかりと扉を閉めてください」というアナウンスは、飛行機だけじゃなくキャンピングカーでもあっていい。
駐車場に苦労する
キャンピングカーは車高が高い。
この車も高さが3m近くあった。
出かけた先は、坂の多い街・長崎。
街中には広々とした駐車場を持つ店舗は少ない。
1階が駐車場・2階が店舗という店も多い。
車高の高い、しかも慣れぬキャンピングカーではスイスイと入ることができない。
自由を満喫するためのキャンピングカーなのに、思わぬところで不自由する。
メリットだけで完成しているものなどないのだ。
その他の細かいこと
子どもの靴がなくなる
靴を脱いで上がるスタイルなので、乗り降りするたびに履物問題が発生する。
玄関などないので、ドアのステップとその横に設けられた靴入れでやりくりしなければならない。
小さな子どもにはステップが高く、靴の着脱にも時間がかかるのでちょっと苦労する。
それぞれがサンダルと運動靴の2種類を持ち込んだので、ステップ周りはさらに混雑して、とうとう末っ子のサンダルが片方なくなってしまった。
食料の逆算
アウトドアついでにローリングストックをするわが家、今回も非常食を持ち込んだ。
レトルトのおかゆとリゾット、缶詰のオイルサーディン、ドライフルーツ、ドリップパックのコーヒーなど。
食べればすべてのパッケージがゴミになる。
ゴミが出るのは覚悟の上だが、できれば処分しやすいゴミであってほしい。
その点で、缶詰はいかん。
他のものは燃えるゴミで処理できるのに、缶詰だけは別だ。
しかも、よりによって油まみれオイルサーディン。
食べ物は食べるだけでなく、そのあとの処理も想定して持ち込まねばならぬ。
まとめ
キャンピングカーには寝られる場所がたくさんある。
収納もたくさんある。
その代わり、鍵もたくさんある。
隠す収納では、片づけた場所を覚えておかなければならない。
キャンピングカーは起震車。
荷物の出しっぱなしは危険。
キャンピングカーが自由なのは、広い場所が前提条件。
子どもの靴がなくなるのを覚悟しておく。
ゴミを出さないつもりで生活する。