突然の揺れから身を守る行動訓練、シェイクアウト訓練をイグジットも毎年やっている。
シェイクアウトをやるついでに、避難訓練とか通報訓練とかの訓練も追加してみよう!というプラスワン訓練というものもある。
今年は賞味期限の近づいた非常食を食べる予定だった。
みんなが大好きな、定番のオイシイ訓練。
だけど、せっかくだからやったことのない訓練にもチャレンジしてみようじゃないか。
てな感じで急に気が変わって、津波避難ビルを試してみることに。
津波避難ビルとは
津波避難ビルとは、雑に言うと、高台まで逃げるヒマがないときにとりあえず避難できる高いビルのこと。
条件に合う建物で、市町村とオーナーがOKすれば指定ビルとしてピクトグラムが掲げられる。
イグジット近くの津波避難ビルはどこだろうか。
参考サイト/おおいたマップ

破線マルがイグジット。今回は矢印の2つのビルに行ってみる。
余談だが、今回の2軒が一番手近だと思ってたけど、改めて地図で見てみると右側の避難ビルの方が近いじゃないか。
今回の2件はイグジットから200mほどのところにあって、徒歩2~3分。
右側の避難ビルなら100mちょっと。歩いて1分。
感覚だけではこのありさま。
情報は正確に。
豊国大分スカイマンション
さて1軒目、豊国大分スカイマンション。
海抜3.3m地点にある11階建てのビル。
3~11階の階段・踊り場・通路が避難指定場所になっている。

ビル裏側にある階段はすぐにはわかりにくく、やや狭い。
今さらだけど、津波避難ビルになってるからって好きなときにあがりこんでいいものだろうか。
誰にも会わず、咎められもしなかったけど、一応マンション。不特定多数の人が勝手に出入りするビルではない。

11階まで登って息切れ。

向こうに見える、海岸沿いの工業地帯からすべてが流れてくるに違いない。ぐぇぇ。
サンメゾン高城
続いて2軒目。
こちらにも勝手にあがりこむ。

植木に埋もれるエントランスのピクトグラム。
7階建てのこのビルは、1・2階にテナントが入っているので部外者の私がウロウロしていてもさほど不自然ではない。
それにしても、建物の入居者・利用者は、津波避難ビルに指定されていることを知っているのだろうか。
知らなければ、イザってときに自分とこのビルがごったがえす謎に「あんたたち誰!?」ってなもんだろう。

エレベーターホールも屋外階段も、比較的ゆったりしている。
この日は秋の風が心地よい快晴だったが、災害はいつ起こるかわかったもんじゃない。
北風ピープーの日だって台風の真っ最中だって、地震&津波は容赦がない。
風通しのいい屋外階段は、天候によって厳しい場所にもなる。

左・イグジット、右・もうひとつの避難ビル。あっちの方が断然近い(ただし4階建て)。
まとめ
周辺の避難ビルは把握しているつもりでいたが、一番近いビルが意識になかった。
入居者しか出入りしないマンションでは、入口や階段がわかりにくい場合がある。
とっさのときに判断できるか疑問である。
避難したら、津波避難ビルの人たちとうまくやっていかねばならない。
いや、ふだんから訓練しながら仲良くしとかなきゃならない。
間借りする肩身の狭さよ。
一時期でも逗留するのなら、いい場所を確保したい。
場所取りのルールがあるわけじゃないので、ひょっとしたら早い者勝ちになるのではないか。
様子見なんてしてないで、さっさと避難したほうがいい。
今回、「これが終わったらトイレに行っとこ」ぐらいの状態で出かけて行った。
しかし、避難ビルに何時間も足止めを食ったらこれはヤバイ。
やはり「行けるときにトイレに行っとく」はふだんから実行しておくべき。