基本的かつ確実な方法
かなりハードなことでも、慣れてしまえばなんてことない。
慣れほど強いものはない。
私にとって「消火器のピンを抜く(戻す)」は、水道の蛇口をひねるのと同じレベルの行為である。
ビクつくことも焦ることもない。
目をつぶってたってできる。
それは、もう何度となくやって慣れているから
だけど、一般の方にとってはちょっとコワい作業なのらしい。
消防訓練で本物の消火器を使うと、参加者はみなさんおよび腰。
「うっかり中身が出ちゃったらどうしよう」なんて心配するからだろうか。
グラッときたらどうなるか
さて。
ふいの災害に遭遇したとき、人はどうなるのか。
イギリスの心理学者ジョン・リーチ博士が提唱した「10-80-10の法則」によると、大惨事に見舞われた人をカテゴリー分けすると次のようになるとか。
冷静に行動できる‥‥10%
ショックで硬直する‥‥80%
パニックに陥る‥‥10%
誰ですか、「自分はどっちかっていうと最初の10%だよなー」とか思っている人は。
未曽有の巨大地震なんかに襲われたら、あなたも私もせいぜい真ん中の80%。
固まるしかなすすべがない。
だから、慣れるための訓練が必要なわけで。
こういうのにも慣れておく
訓練と言えば、机の下にもぐったり非常持出し袋をチェックしたり大勢で炊出しをしたり。
とかく大がかりになりがちだ。
かたや、気軽にできる訓練もある。
しかも今。ここで。
それが、「緊急地震速報の音を聞く」こと。
フィーッ!フィーッ!フィーッ!
速いスイーブ音に続いて「地震です、地震です」というアナウンス。
突然スマホやテレビから鳴り響くこの緊急地震速報。
ひとたび揺れれば、引き続く余震で何度もこれが鳴る。
音が鳴るたびに恐怖を味わうわけだから、緊急地震速報の音に耐えられなくなってくる。
かく言う私も、熊本大分地震(2016/4)で体験した。
地震の被害こそなかったが、ときおり鳴りだす緊急地震速報の音にはマイッタ。
急な音に驚き、続く揺れに脅かされ、拷問のようだった。
非常時に聞くからキツい。
でも、今なら聞ける。
キツかったらストップすることができるんだし。
聞いてみた
聞く前にもうドキドキする。
画面に出ている「再生開始から5秒後に、緊急地震速報の専用ブザー音が鳴ります」を読んで、これから始まる5秒後にビクビクしている。
スイーブ音が鳴りだしたらもうダメ。
血圧が上がっているのがわかる。
聞きたくなければ「停止」を押して止めればいいのに、頭が慌てていて動けない。
こんな大地震、止めようがないじゃん‥‥なんて、シミュレーションと現実が入り混じって混乱するありさま。
ショックで硬直80%どころじゃないじゃん私。
パニックの人じゃん。
まとめ
実はこれ、Twitterで見かけた投稿がきっかけ。
やってみてわかったけど、これはときどき聞いてた方がいい。
イチオシの「今すぐできる防災訓練」だ。
投稿した方も書いておられるが、視聴とわかっていてもコワイ!
今日のところは不覚にもパニクっちゃったけど、何度もやって慣れるぞー。