資格の話
私の仕事のひとつである「消防設備の点検」には資格がいる。
点検の資格には2種類ある。
①消防設備点検資格者
②消防設備士
私が持っているのは①で、点検だけに特化した検査員の資格。
だから、新しく設備をつけたり故障の修理をしたりはできない。
修理や工事は、②の消防設備士の分野である。
こちらの資格は夫が持っている。

なんでもできていいなぁ。すごいなぁ。
「お手伝い」から抜け出したい
工事の現場に一緒に行くと、当然ながら私は助手である。
機材の準備や片づけを担当する。
職人さん(=夫)の作業がやりやすいようにサポートするのが助手の仕事。
消防設備士の資格をもたない限り、私は永遠に助手だ。
なんか悔しい。
職人さん(=夫)からバカにされたり邪険にされたり、そんなことは決してないのだが、なんか悔しい。
このたび、この悔しさをうまいこと克服したのでご紹介したい。
パラダイムシフトというやつだ。
昇進する
職人さん(=夫)に作業をさせる現場監督。
そういう顔をして横に立って見てればいいのだ。

ちゃんとやっとるかね。よしよし。
たまに職人さん(=夫)が脚立の上からネジなんか取り落とすことがある。
これまでは「助手が拾って差し上げる」だったが、現場監督になってからは「直々に取ってあげる」だ。
バーチャルと現実
現場監督になったからといってなにも変わらない。
機材の準備や片づけをし、職人さん(=夫)が作業しやすいようにサポートするのは同じだ。
職人さん(=夫)の態度も変わらない。
給料も変わらない。
でも、この現場監督ゴッコはなかなかいい。
※余談だが、この現場は実際に私が現場監督である。